奥多摩氷川キャンプ場~雨の日 ソロキャンプ編~
2018年9月25日。少し朝晩が肌寒くなってきた東京。
キャンプをするにはちょうどいい季節。今回はひとりで行ってみたいと思いました。
今まで友人仲間としかキャンプをしたことなかったですが、「ソロキャンプ」というものを一度は経験したいという願望がありまして、いつかいつかと思っていたのですがなかなか実行するに至らず…。
移動の手段は友人の車に頼りっぱなしだったというのもあって、ひとりでキャンプに行くのは無理かなー、と思っていたのです。
が、探したらあるじゃないですか。都内から電車で行ける奥多摩の「氷川キャンプ場」が…。
今回は、ソロキャンプ & 電車移動 & 雨キャンプという初めて尽くしの三点セットで奥多摩へアタックした時のことをレポってみます。
氷川キャンプ場
「奥多摩駅」という終点駅から徒歩10分程度で着きます。新宿からだと1時間半くらい。
こんな感じでザックに荷物を入れて電車に揺られて行きます。立川あたりまでは「なんだこいつ?」っていう感じの目線を皆様から頂きますが、青梅あたりを超えてからは僕と同じような格好をした人たちが増え始めますので安心して座席に腰掛けられます。(それまでは邪魔になりそうなので隅っこで立ってました。これが唯一電車移動の大変なところでしょうか)
突如降り出す雨
奥多摩駅に到着です。
無事着いたはいいのですが…
僕が到着したとたん待ってましたと言わんばかりのどしゃ降り。
僕は「誕生日6年連続雨降り」というギネス記録保持者ですので、多少の雨には動じない強いメンタルが備わっていますが、到着したとたんにこの豪雨でお出迎えされたので、この時ばかりは自分の「雨男」を呪ざるを得ませんでした。
ザックを下して駅前でしばらく待っていると、ようやく雨が弱まってきたので、フードをかぶり小雨降る中キャンプ場へと向かいました。
キャンプ場へ向かう途中に「スーパー小川」で食料を調達。氷川キャンプ場の周辺には買い物ができるところが多数あります。キャンプ場では道具もレンタルできるので、最悪手ぶらでも行けちゃいます。このあたりは初心者に優しい環境ですね。
キャンプ場に到着。受付を済ませます。
一泊サイト利用800円。薪は一束600円です。
この坂を下りると川辺のテントサイトです。かなり急な下り坂。ザックでもきつい…。カートとか持っていくのは不利でしょうね。スリッパも踏ん張れなくて無理です。ブーツで来てよかった。
テントサイトに到着。霧がすごい…。写真ではわかりづらいですが、結構雨は降ってます。
こんな雨の日でも先客がいらっしゃいます。僕以外に三つのテント。みなさんソロキャンパーです。氷川キャンプ場はソロで来る人が多いのかもしれません。
アプリで雨レーダーをチェック。
迫りくる雨雲たち。今も雨降ってるけど、さらに強くなってくるかも。
これは早急にテント張ったほうがよさそうです。
なんとか雨の中立てられました。今回もケシュアのテントです。
雨で綺麗さが伝わりませんが、近くで見ると水の透明度はあります。綺麗な川です。
ここは多摩川の上流。なのでこの川を下っていけば自分の職場に着くのか(二子玉川)と思うとなんだか不思議な気持ち。
お昼ごはん
雨が降る中かまどを造りました。氷川キャンプ場は「直火OK」のサイト。都心だと珍しいですね。大きな岩が転がってますのでそれを集めて造ります。
献立はカルディで買ったレトルトカレーです。ソロキャンプなのでお手軽料理が一番。ビールのおつまみに、おいしそうな厚切りベーコンを焼いてます。
できあがり。
普通のレトルトカレーですが、外で食べると格別です。
しかし雨が強いのでテント内で食べてます。外で食べるのは格別と言いましたが、これは「外」なのか「中」なのか(笑)しかしやっぱり美味しいです。右にあるのはコーヒーですね。食後に頂きました。
ことごとく暇
ソロキャンプの醍醐味というのはひたすら「ひとりの時間」が続くこと。これに魅力を感じない方はグループキャンプがやっぱり楽しいのでしょうけど、ひとりの時間が好きな人はソロにハマってしまうはず。
釣りをしたり、自転車こいだり、山登りしたり。
自分のペースで自分の好きな趣味に没頭できますね。
しかしこの日の外は強い雨。やることと言えば読書くらいです。
こんなことになるのではないかと思い、自宅から小説を二冊用意しておりました。
ひとつは”太宰治”の「斜陽」
厚さもないのでサクッと読める。太宰の中でも好きな作品です。
しかし読み始めると変な雰囲気に…。
テントにぽつぽつと落ちる雨音、薄暗い室内、それを灯すランタン。
だんだん気持ちがブルーになってきたので、「こんな雨のソロキャンプに太宰は危険だ!」と察知し、二冊目に用意した”宮本輝”の「花の降る午後」にチェンジしました。
宮本輝で一番好きな作品は「錦繍(きんしゅう)」ですが、気分的に「花の降る午後」を持ってきました。兵庫のフランス料理店を営むマダムが主人公。この本を読むと無性にワインが飲みたくなります(持ってきたのはウイスキーだけど)
本を読んだり、ゴロゴロしたり。
たまに外に出て折り畳みの椅子に腰掛けてぼーっと山を見たり。
そんなのを四時間くらい続けています。
はい。ことごとく暇な時間です。でもこれが贅沢なんだなぁ。
普通の休日って案外やること多くないですか?掃除をしたり洗濯したり買い物に行ったり。仕事はしてないけど家のやること(つまり家事)があったりして、本当の意味で「休んでいる」っていうとそうでもない。
ただ、ソロキャンプは本当に何もしない時間がひたすら続きます。怖いくらい続きます。
「一人になって自分自身と向き合う時間を設けてます」
とインテリっぽいセリフを言いたいところですが、別にそんなこと全然考えたりしません。ひたすら暇を感じるのみです。それが一番贅沢な楽しみ方だと思っています。ソロキャンプ、やっぱりいいですね。
夜ごはん
暗くなってくる前に少し早めの晩御飯。パスタを茹でます。
ソースはまたレトルト(楽してばっかり)カルディの「イセエビのトマトクリーム」です。
ぐつぐつソースを温め、麺も茹でます。
茹でた麺に絡めるだけ。とっても簡単です。
猫の紙皿、耳が出てます。特に機能性はないです。むしろ持ちにくい…(泣)
ご飯を食べ終わったら、残った薪で焚火です。
今回お酒はビールのほかにウイスキーを持ってきたのですが、これが良かったですね。
焚火の煙とウイスキーの相性が非常に良いです!これは新発見。今度からウイスキーは絶対持ち込むリスト確定です。氷もいらないし、キャンプ向きのお酒ですね。
焚火が終わったらテントに戻りまたウイスキー。気が付いたらLEDランタンをテント内でつけっぱなしで寝ていました。いつのまにか酔っていたようです。ランタンを消して、就寝。
朝ごはん
朝は少し雨が弱まっていました。夜より火が付けやすい。
今日の朝ごはんは…
ポテトサラダ、コストコのロールパン、コーヒー、のみです。
若干二日酔いなのでこれくらいで十分…。
テーブルはキャプテンスタッグ。
朝食が終わり、2杯目のコーヒータイム。
こんなに穏やかな朝はいつぶりでしょうか。とっても清々しいです。
10時チェックアウト。荷物をまとめ、自宅へ帰る前に「もえぎの湯」で朝風呂に行きました。
『氷川キャンプ場の受付で割引券がもらえる』
という情報をネットで見ていたのですが、実はそのサービスは最近停止したとのこと。残念。
もえぎの湯はキャンプ場から歩いて10分ほど。このつり橋を渡ります。
(つり橋からの眺め)
あの川辺で僕もテントを張っていたわけです。こう見ると本当に自然の中で寝泊まりしたんだなあと思います。
・・・・
・・・・
・・・・上がりました。湯上りです。
すいません。温泉の外観撮るの忘れました。けど泉質は良かったですよ。露天風呂からの景色も最高でしたね。僕は温泉好きなので結構いろんなとこ行きますが、ちょっと期待以上のいい温泉でした。男女お風呂が日替わりで変わるみたいで、今日の男湯の露天は絶景のほうだったみたいです(ラッキー)
湯上りの抹茶アイス。ポスターが魅力的過ぎてつい買ってしまった。うまい。
アイスを食べて温かい緑茶を飲み、この旅の終わりを告げます。
ザックを担いでまた来た道を戻る。
奥多摩さようなら。
まとめ
初めてのソロキャンプにはもってこいの場所でした。晴れてたらもっと楽しいんだろうな(笑)
電車でも行けるし、設備もしっかりしていて、温泉もある。非常に使いやすいキャンプ場です。
都内在住の方はおすすめです!
それではまた。
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