『ひとりサロン』のメリット・デメリットを解説
前回の記事(「ひとりサロン」のすすめ)で、
『ひとりサロンなら負けづらい』『ひとりサロンで楽しく稼ごう』という話をしました。
今エステサロンで従業員として働いている方、美容に興味があってこれからセラピストデビューする方、もし『独立』を検討しているであれば、すぐにでもやることをおすすめします。僕の提唱する『ひとりサロン』であれば、 リスクを最小限に抑え、楽しく稼ぐ事が可能です。
今回は、『ひとりサロン』をやっていく上でのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
ひとりサロンのメリット
①固定費(人件費・家賃・広告費)を最小化できる
サロン運営においての三大経費は『人件費・家賃・広告費』です。
人件費の値に比例して、家賃・広告費の値も大きくなります。人を増やせばサロンの敷地を広げないといけないし(家賃が上がる)、人を増やせばその分の集客に力を入れる(広告費)が必要になるからです。
従業員が多いサロンほど、サロンの売上は上昇します。しかしそれは、集客が成り立っていればの話です。集客が滞ると、固定費だけが重くのしかかり、サロン運営が苦しくなってきます。今回のコロナが特にそうです。
『ひとりサロン』という働き方を選ぶと、そのようなリスクはありません。
ひとりなので人件費は自分だけ、家賃も小さい部屋がひとつあれば十分(シェアサロンも可)、広告費も自分ひとりのお客さん分を集客出来ればいいので、頑張ればインスタやブログを使って広告費0円に出来るかもしれません。
こうなってくると、固定費がグッと抑えられます。 かなり安定したサロン運営が可能です。
ひとりサロンの一番の強み、と言っていいでしょう。
②サロンワークに俊敏さと柔軟性が生まれる
僕の大好きな書籍、『小さなチーム、大きな仕事』にこんなフレーズがあります。
「身軽である」というアイデアを受け入れよう。今この時あなたは最も小さく、最も無駄が無く、最も早い。会社が大きくなるにつれ鈍重になり、方向を変えるのに大きな力が必要になる。ビジネスの世界でも、物理の世界でも、おなじだ。
何か新しいことを取り入れる際、スタッフ(部下)の承認が必要になります。「わたしの言う事だけ聞いて!」みたいなワンマンサロンオーナーならその必要はありませんが、たいていはそれだとスタッフは付いてきません…。スタッフの意見を聞き、ある程度全員の確認が取れてから『go』が出ると思います。
しかしひとりサロンだと、自分が思った通りのサロンワークが可能です。
「施術用の基礎化粧品はこっちのブランドにしてみようかな?」「新しくこんなメニュー作って出してみよう」「サロンの住所かえちゃお」とか。
最後のやつなんか究極ですよね…笑 「わたし海が好きなんで、来月からサロンを沖縄に移します」とか言われたらスタッフは「はあ〜??」って感じでしょうが、自分一人なら可能です。やるやらないは別として、 ひとりサロンは選択肢が大幅に増えますし、その実行スピードも早いです。
他の大きなサロンには真似出来ないアイデアで、サロンワークが出来るでしょう。
③THE ”自由”
少し遅れて出勤しようが、予約がキャンセルになったから早めに帰ろうとか、ちょっと昼寝しようとか、時間空いたからスタバでだらだらしようとか、明日お客さんいないから休みにしようとか、ここ一週間休みにしちゃおうとか。お客様に迷惑をかけていなければ、何をやってもあなたの自由です。
「オーナーだったらそもそも自由じゃないの?」と思うかもしれませんが、実際はそうではありません。上記のような事をすると、スタッフから不満が出ると思います。「オーナーだけずるい」という感情は少なからずあるはずですし、示しが付かず、サロンワークの規律が乱れます。部下に対し、仕事の姿勢を”背中で見せる”ことは、オーナーが一番やるべきなのです。
しかし、『ひとりサロン』はその必要性はまったくありません。休みたいときは休めばいいし、帰っていいし、誰にも怒られません。
自分を律する最低ラインは保ちつつ、自由な働き方が可能です。
『自分のペースで仕事をしたい』 という方には非常にマッチしますし、精神的にもかなりゆとりがありますよ。
ひとりサロンのデメリット
①お金持ちにはなれない
ひとりサロンは自分だけが従業員です。どんなに頑張っても月の売上には限界があります。
よってサロンオーナーは、人を増やし、ベットを稼働させ、売上を増やして、ポルシェを買います。(完全なる偏見です)
リスクを大きく取れば、リターンも大きく返ってきます。従業員やサロンの規模を増やして、うまくマネジメントし、ある程度軌道に乗ったら、部下に任せて自分はリタイア。ドバイに住み始めます。(完全なる偏見です)
実際そういうサロンオーナーはいらっしゃいますし、美容業界ではそういう出世の仕方がむしろ『セオリー』なのかもしれません。
しかし、ひとりサロンはそういう働き方ではありません。 リスクを最小限に抑え、コツコツ勝ち続けるスタイルです。
もしあなたが「お金持ち」を目指すなら、ひとりサロンはおすすめ出来ません。
②替えが利かない
自分ひとりしか従業員がいないので、自分が休んだらサロンがストップしてしまいます。
風邪をひいたり、怪我をしたりすると、お客様を困らせ、自分も困ります。
年に1,2回くらいなら問題ないですが、常に体調を壊しやすい方は注意が必要。
自己管理、体調管理が出来る人 でないと、ひとりサロンは難しいです。
③寂しくなってくる
ひとりなのでお客さん以外とは人と接することがありません。黙々と仕事に打ち込めますが、ずっとやっていると寂しくなってきます。
僕はもともとひとりが好きですし、性格上合っているはずなのですが、それでも寂しさや不安を感じたりすることがたまにあります。
『施術も自分、経営判断も自分』なので、だんだんとその重圧(プレッシャー)が辛くなってくる時期があります。
なので、 自分に良き相談相手(メンター)を見つけておくこと をおすすめします。
僕にもメンターがいるので、何かに迷った時はその方にアドバイスを伺ったりします。全く別業種の経営者ですが、自分にはない新しい知見を貰え、大変勉強になります。
経営者でなく、友人・パートナーでも構いません。話せる相手がいれば大丈夫です。
それさえもいないという方、僕が相談相手になりますよ^^なのでご心配なく。
まとめ
『ひとりサロン』の良い面と悪い面、どちらも紹介しました。
この働き方は良くも悪くも、 「自由であり、自己責任」 ということです。
そのバランスが取れる方は、ひとりサロンのメリットを享受でき、楽しく仕事が出来るでしょう。
それではまた!
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